【ワークショップ レポート】下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ おとなとこどもの「つながせのひび」《第4回目》

2018年1月27日から2月18日にかけて実施した
下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ
おとなとこどもの「つながせのひび」

このワークショップでは、「つながせのひび」という絵本をもとに、参加者のみなさんと物語をつくっていきます。
おとなもこどもも、演劇をやったことがある人もない人も、参加者もスタッフも、みんなでひとつのチームとしていっしょに協力し、一つの舞台をつくっていきます。
今回は、その第4回目(最終日)の様子をご紹介します!

第1回目の様子はこちら
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2月18日(日)のお昼。
この日のプログラムはこのような感じ。

・リハーサル
・はっぴょうかい!
・またねの会

いよいよ最終日。本番会場の下京図書館のボランティアルームに集合して、さっそく本番の準備です。
綿をつかって、“もくもくのはら”を作っています。

準備ができたら、まずはこれまでのおさらいです。

1週間ぶりの稽古だけど、みんなセリフはバッチリかな?

舞台照明をいれて夕暮れのシーンを作りました。

これですべてのシーンができました。それでは、いよいよ本番です。
作った衣装はバッチリかな?鏡やお互いに見合って確認中です。

発表会のスタート。お客さんも入って緊張感も高まります。
はじめに下京図書館の館長さんのご挨拶。

発表会では、まずは下京図書館の職員さんによる原作絵本の読み聞かせからスタート。

読み聞かせは、出演者のみなさんも一緒に聞き入りました。

そして、絵本のなかにいたひびちゃんとつきちゃんが舞台上に飛び出してきました。

お互いにだいすきなのに、あべこべの時間で生活していて、なかなか会えないひびちゃんとつきちゃん。

どうやったら ふたり、またあえるかな。
どうやったら おたがいのことを、わすれずにいられるかな。

うーん・・・・一緒に、考えてくれるなかまがいたらなあ。

・・・・

「ここにいるよー」

「ここにいるよー」

そらのなかまたちが、一緒に考えるようです。
こちらは、昼のそらのみなさん。

話し合いをしていると、カラスがやってきて話し合いを邪魔しに。
みんなに向かって石をなげるカラス。それを柴犬が見事に口でキャッチ!

こちらはよぞらのみなさん。アイデアは出るもののなかなかいい案がまとまらないようです。

昼のそらのみなさんも、なかなかいい案がまとまらず、まだ話し合いがつづいています。

そこに、ふたたびカラスがやってきて、考えたってどうせ無駄だとみんなに言ってまわります。

そんなカラスにたいして、昼のそらのみなさんはひびちゃんに対して、よぞらのみなさんはつきちゃんに対して、思っていることを伝えます。

すると、カラスの一言から、ふたりに直接話を聞きに行けば答えがみつかるのではと、ナイスアイデアが思い浮かんだみなさん。
早速、昼のそらのみんなは、りゅうの背中に捕まってひびちゃんの元へ、

よぞらのみんなは、銀河鉄道に乗ってつきちゃんの元へ出発!

やってきたそらの仲間たちに対して、ひびちゃんとつきちゃんは、感謝をしつつも、会えないことをどこかあきらめている様子・・・

すっかりアイデアも行き詰まり、考え込む一同。

「やっぱりうまくいかないだろ」とカラスが言いにやってきました。

そんなカラスに対して「カラスさんも一緒に手伝ってくれたらきっとできる」と、みんなで訴えかけます。

邪魔ばかりしてきたのに、きみも仲間だと言って受け入れてくれる「そらのなかまたち」に心を動かさられるカラス。そして、

「かー、かー。かー、かー。」

カラスが鳴いて、あちらこちらからカラスの群れが飛んできました。

こんなところからもカラスのなかまが!

そして、出会えないはずの、昼のそらのみなさんとよぞらのみなさんが気づけば同じ場所に。

カラスが鳴いて、夕方を連れてきたのでした。

せっかく集まったのでみんなで何か遊ぼうと、みんなでかくれんぼをすることに。

そらのなかまたちが集まってワイワイしている声を聞きつけたひびちゃんとつきちゃんが現れて。。

再会をはたしたひびちゃんとつきちゃん。みんなもびっくり。そして祝福。

きれいな夕日をみつめるみんな。

ひびちゃんとつきちゃん、次はいつあえるかな?

出会えた記念の写真をみんなで撮ることに。
ハイ、チーズ。「パシャ」

これで発表会は終了です。ご観劇いただいたみなさま、ありがとうございました。

発表会のあとはふりかえり。4日間でどんなことをしたのか、どうやって作品を作っていったのか、観客のみなさまと一緒に「またねの会」を開きました。

今回の作品では、参加者のみなさんが考えて作った「そらのなかまたち」が、そのまま登場人物になっているので、「そらのなかまたち」がどんな姿かを実際に見てもらいました。

ご覧いただいた観客のみなさまからも感想をたくさんいただき、参加者のみなさんからも参加してどうだったかの感想を伝えました。

「ひびちゃんとつきちゃんがどうやったらまた会えるか」という問いかけに対して、今回の参加者のみなさんとの話し合いの結果は「夕方になったら会えるのでは」ということになり、今回のようなお話が出来上がっていきました。もちろん答えは一つではありませんし、またやってみたら新たなお話ができることと思います。

今回の企画を行うにあたり、たくさんの本を貸していただいた下京図書館さん、ありがとうございました!

そして、ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
みんな、またねー。

【掲載情報】おとなとこどもの「つながせのひび」

おとなとこどもの「つながせのひび」のワークショップのことを京都新聞に掲載していただきました。
これまでのワークショップの詳細や様子はこちらから、ご覧いただけます。

【ワークショップ レポート】下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ おとなとこどもの「つながせのひび」《第3回目》

1月27日からスタートしている
下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ
おとなとこどもの「つながせのひび」

このワークショップでは、「つながせのひび」という絵本をもとに、参加者のみなさんと物語をつくっていきます。
おとなもこどもも、演劇をやったことがある人もない人も、参加者もスタッフも、みんなでひとつのチームとしていっしょに協力し、一つの舞台をつくっていきます。
今回は、その第3回目の様子をご紹介します!

第1回目の様子はこちら
第2回目の様子はこちら

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おとなとこどもの「つながせのひび」 発表会

出演:藤原美保(ソノノチ)、芦谷康介、紙本明子(劇団衛星)、参加者のみなさん
日時:2月18日(日)15時〜(上演時間 約50分程度)
会場:下京図書館ボランティアルーム(入場無料)
内容:下京図書館の職員さんによる原作絵本の読み聞かせ+絵本を題材にしたオリジナルの演劇作品を上演します。
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2月12日(月・祝)のお昼。
この日のプログラムはこのような感じ。
・コスチューム作り
・どうぐ作り
・ぶたい作り
・だいほんを持たずにれんしゅう

全体は2日ぶりの再会ですが、前日の11日にはコスチューム作りを自由参加で行なったところ、参加者の半数以上のみなさんが集まって、みんなであれこれアイデアを出し合いながら、ワイワイと作っていきました。

こちらは、銀河鉄道(京阪電車)です。運転士役の子自ら、手袋や腕時計も作り込むこだわりようです。

そして今日は、発表会までの最後の練習日ということで、台本を持たずに練習です。
台本を覚えてくるという宿題をみなさんクリア(!?)

子どもも大人も一緒になってアイデアを出し合い、イメージの共有を進めながら作品を仕上げていきます。

作った道具がうまく使えるか、練習でも色々試しながら試行錯誤を繰り返しました。
「銀河鉄道、出発しますー!」

稽古の合間に衣装と小道具づくりの総仕上げ。衣装小道具もみんなで一緒にお互いを手伝い合いながら作っていきます。
アイデアがたくさん詰まった道具の数々。それぞれのこだわりが見えるところです。

最後に、オープニングから通しての練習をして、全体のふりかえりをしました。演出からの課題とアドバイスをお伝えしました。

次に皆さんが集まるのは、2月18日の発表会当日。
無料でご入場いただけますので、ぜひお気軽にお越しください。

【ワークショップ レポート】下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ おとなとこどもの「つながせのひび」《第2回目》

1月27日からスタートしている
下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ
おとなとこどもの「つながせのひび」

このワークショップでは、「つながせのひび」という絵本をもとに、参加者のみなさんと物語をつくっていきます。
おとなもこどもも、演劇をやったことがある人もない人も、参加者もスタッフも、みんなでひとつのチームとしていっしょに協力し、一つの舞台をつくっていきます。
今回は、その第2回目の様子をご紹介します!
第1回目の様子はこちら

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おとなとこどもの「つながせのひび」 発表会

出演:藤原美保(ソノノチ)、芦谷康介、紙本明子(劇団衛星)、参加者のみなさん
日時:2月18日(日)15時〜(上演時間 約50分程度)
会場:下京図書館ボランティアルーム(入場無料)
内容:下京図書館の職員さんによる原作絵本の読み聞かせ+絵本を題材にしたオリジナルの演劇作品を上演します。
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2月10日(土)のお昼。2週間ぶりの再会です。
この日のプログラムはこのような感じ。
・だいほんをこえにだしてよむ
・うごきをかんがえる
・コスチュームのデザイン

まずは台本をくばって、どのような作品か、声に出して読んでみました。
前回、参加者のみなさんと話しあったアイデアがたくさん詰まった台本に、自然と笑顔も溢れます。

役や内容を確認したら、台本をつかって、劇の練習です。

動きをみんなで考えながら、練習にもだんだん熱が帯びてきます。

たくさんの笑顔が溢れながら、創作は進んでいき、あっという間に時間が来ました。

次回までに台本を覚えてくることを宿題に今日は終了です。
2月18日の下京図書館での発表会に向けて、次回も練習がんばります!

【ワークショップ レポート】下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ おとなとこどもの「つながせのひび」《第1回目》

1月27日からスタートしている
下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ
おとなとこどもの「つながせのひび」

一般公募で集まった大人と子どもの参加者と全4回にわたるワークショップで、1つの作品を創作します。

このワークショップでは、「つながせのひび」という絵本をもとに、参加者のみなさんと物語をつくっていきます。
2月18日の下京図書館での発表会に向けて、話しあいや練習をかさねて、3日間でお芝居づくりを行います。
おとなもこどもも、演劇をやったことがある人もない人も、参加者もスタッフも、みんなでひとつのチームとしていっしょに協力し、一つの舞台をつくっていきます。

その第1回目の様子をご紹介します!

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おとなとこどもの「つながせのひび」 発表会

出演:藤原美保(ソノノチ)、芦谷康介、紙本明子(劇団衛星)、参加者のみなさん
日時:2月18日(日)15時〜(上演時間 約50分程度)
会場:下京図書館ボランティアルーム(入場無料)
内容:下京図書館の職員さんによる原作絵本の読み聞かせ+絵本を題材にしたオリジナルの演劇作品を上演します。
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1月27日(土)のお昼。この日は、京都で毎年様々な本とアートのワークショップをされている「下京本楽隊」と、京都で活動している劇団「ソノノチ」のコラボ企画《おとなとこどもの「つながせのひび」ワークショップ》第1回目の日でした!

KAIKA(会場)に、たくさんの絵本や工作グッズがならべて参加者をお出迎え。
なにがはじまるのか、わくわくしてきますね。

 

今回の参加者は14人。
早速、本の周りにたくさんの人が集まってきました。

初回の1月27日(土)のプログラムはこのような感じ。
・はじめましての会(自己紹介やはじめましての簡単なゲーム)
・「もくもくのはら(空の絵)」をつくろう!
・心のたからものさがし
・ストーリーとキャラクターをかんがえる

【イントロダクション】

物語の舞台は、「もくもくのはら」
ひびちゃんのいる「ひるのそら」と、つきちゃんのいる「よるのそら」にわかれています。


オープニングデモンストレーション
〜だいすきなのに、なかなか会えないひびちゃんとつきちゃん。ふたりは、どうしたらまた会うことができるかな?「そらのなかまたち」がやってきて、ひそひそ話し合いがはじまります。〜

【はじめましての会】
全員で輪になって、指人形をまわしながら自己紹介。はじめて出会う人同士、恥ずかしさもあるけれど、指人形を通してしゃべることで、終始和やかな雰囲気に。さっそく場がほぐれてきました。

つづきましてコミュニケーションゲームをしました。場内を歩きまわって、目が合った人同士あいさつをしたりアイコンタクトを交わしたり、ハイタッチをしたり。まずはみんなで仲良くなるところからスタートです。

【「もくもくのはら」をつくろう!】
まずは、自分の好きな「そらのなかまたち」を考えて作ってみよう!
空にはどんなものがいるかな?生き物や乗り物、星もあるかも・・・。
ほかにも、何があったらおもしろいかな?図書館で借りた本を見ながら、あれこれイメージを膨らませていきます。

たくさんある本から調べて考えてくれています。

ちょうちょやドラゴン、、みんなの考えたものが次々と形になっていきます。


この参加者の子は星が好きだそう。星座の本を見ながら、夢中で「オリオン座」を作ってくれてます。そして・・・

完成した「そらのなかまたち」を、「もくもくのはら」に登場させていきます!なかまを見せあいっこです。
カラス、コノハズク(ふくろう)、空色ちょうちょ、夜に光るあじさい、柴犬 などなど…
「色素の抜けた月」、「自分を雲だと思っている綿あめ」というなかまもいましたよ。
みんなの発想が、どんどんつながって、ひとつの空の風景になっていきました。

【心のたからものさがし】

空の絵をつくるワークのあとは、少し部屋の明かりを暗くして、自分の記憶をたどる時間です。自分のたからものをひとつ心に思い浮かべて、「それが遠くにいってしまったら?」「また手元にもどってきたら?」とイメージして、どんな気持ちがこみあげてくるかを感じてみます。今回の「つながせのひび」のストーリーを考えていくうえでも、だいじな時間です。劇の発表会を見たお客さんが、この時のように、自分の大切なものについて少しでも考えてもらえたら、という気持ちで劇づくりをしようということになりました。

【ストーリーとキャラクターをかんがえる】
いよいよ今回創作する劇のストーリーとキャラクターを考えていきます!

ひびちゃんとつきちゃんがまた会えるには、どうしたらいいかな?
みんながつくった「そらのなかまたち」は、ふたりのために何ができるだろう?自分の演じる役の気持ちになってみると、どんなことができそうかな?

そして、たくさんのアイデアが集まりました!
考えて、イメージして、風呂敷のように広げたアイデアや意見が、次回みんなの手に渡る「台本」の材料になります!!

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《発表会の日程》
2月18日(日)15時〜16時 @下京図書館
※発表会の観劇は無料です。

・絵本のよみきかせ
・「つながせのひび」発表会!
・またねの会

【お問い合わせ】
下京本楽隊
電話:075-353-1660(平日10時〜20時 劇団衛星内)
メール:s.hongakutai@gmail.com

このワークショップの紹介についてはこちらの記事へ

《ワークショップ情報》下京本楽隊ワークショップVol.11×ソノノチ おとなとこどもの「つながせのひび」

下京本楽隊ワークショップvol.11×ソノノチ
おとなとこどもの「つながせのひび」

〜イントロダクション〜
だいすきなのに、なかなか会えないひびちゃんとつきちゃん。
ふたりは、どうしたらまた会うことができるかな?
「そらのなかまたち」がやってきて、ひそひそ話し合いがはじまります。
世界でひとつの物語を劇にして、発表しよう!

ワークショップ日時(全4回参加が望ましいですが、難しい場合はご相談ください):
2018年
①1月27日(土)13:00-16:00 ワークショップ1回目
②2月10日(土)13:00-16:00 ワークショップ2回目
③2月12日(月・祝)13:00-16:00 ワークショップ3回目
④2月18日(日)13:00-16:00 発表会
※2月11日に小道具と衣装づくりがあります。参加は任意ですが、なるべくお越しください。
※④の発表会は15時からの予定です。ご観劇は無料です。お申し込み不要でご入場いただけます。

会場:ワークショップ会場(1月27日、2月10日、2月12日)→KAIKA
発表会会場(2月18日)→下京図書館ボランティアルーム
参加費:こども無料/おとな1,000円(材料費として。参加費は初回の日に受付にてお支払いください。)
対象年齢:小学3年生以上〜大人(保護者可)
定員:15名

参加者に持ってきてほしいもの:
いらなくなったおもちゃ、布(服)、ボタン、はさみ、のり、クレヨン、色鉛筆、新聞紙

お問い合わせ:
下京本楽隊
電話:075-353-1660(平日10時〜20時 劇団衛星内)
メール:s.hongakutai@gmail.com

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ソノノチからのごあいさつ:
はじめまして、ソノノチです。わたしたちは京都で活動している劇団(グループ)です。劇の公演をするだけでなく、「人と物語をつくるたのしさ」を伝えたくて、そして「役を演じる面白さ」をいろんな人に知ってほしくて、絵本の読み聞かせをしたり、ワークショップをしたりしています。

今回の舞台は、ひろーい空の上の、もくもくのはら。そこではみんな、見たことのないあそびをしています。星くずをひろったり、雲の毛布にくるまったり、銀河にはしごをかけてみたり。みんなでふしぎな世界の住人におめかしして、もくもくのはらに出かけてみましょう。
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【主催】下京本楽隊 ソノノチ
【後援】京都市教育委員会
【助成】下京区区民が主役のまちづくりサポート事業、京都府地域力再生プロジェクト
【協力】NPO法人フリンジシアタープロジェクト